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下野国田園城館探訪ツアー その14


小山市のメイン城館を見終えて、次こそは田園風景の広がる館跡である石塚館に赴く。

●石塚館(栃木県小山市)
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青々とした草原に見える水田地帯のど真ん中にその館跡があるという。
ああ、ここを見ていると熊谷の黒沢屋敷を思い出す・・・
こういう何もない水田地帯の城館跡こそ、関東が誇るべき館跡ではないかと思うが、微妙であるな。

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石塚館は水田地帯にポツンと置かれたような茂みがあるので、とても分かり易い!!
その館跡の北東に星宮神社があって、かってこの神社に沿って約125mの土塁と堀があったが、昭和38年の土地改良によって一面整地されたと小山市史は語っている。
うーん、館跡の比高差すらも全てフラットにしてしまうのでは、個人的には土地改悪である・・・。
丁度写真で立っている辺りが字五月女屋敷という地名で、この辺りも石塚館の内だったのだろう。

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神社の前は何気に花壇になっており、花の名前は分からないがとても綺麗に手入れしてあった。
郷土の皆さんが分担して栽培しているようで、ちょっと暑い昼下がりに癒されるような気分になった。

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ここが石塚館の北東部にあたる星宮神社。
っとその傍らには小山市内で見かけたあの石碑が!!
ここまでゴージャスな石碑を建ててもらえる小山市の城館跡が、ちょっと羨ましくも感じられる。

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神社と水田の境界部分を見てみる。
若干ではあるが、神社の方が土地的に高く館跡であった名残を残してくれていた。
なんとなくであるが堀らしい溝があるが、これが館跡の遺構であるか確認はできなかった。

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そして神社の南の道路脇(石塚館内)には、何故かコンクリート製の鉄道の枕木が。
木の枕木なら住宅や店舗のファッションとして使っているところはあるが、コンクリート製だと再就職先が厳しいのか。
役割を終え初夏の風を浴びながら行き先もなく、たそがれている様に見えてしょうがない。

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そんなこんなで石塚館の調査を終えてみて、自分の好きなタイプの城館跡がはっきり見えてしまった。
今回の石塚館はまさにタイプの館跡で、自分でも特異に思うがお気に入りの館跡にランクインしてしまった。
「何もない、だから良い」、そんな館跡であった。

時間もまだ午後に入ったばかり、次なる城館跡に向けて進むのであった。


つづく

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