城館をめぐるきっかけは? 自分同様、城館跡を訪ねられている方々がいらっしゃるが、みんなどの様な点で城館探訪に惹かれたのだろうとふと考えていた。 これは十人十色でみんな違うと思うが、自分の始めたきっかけというのをサイトのページに加えてみるのもいいかと思った。 自分が最初に中世城郭として認識して訪れた場所は、ずばり寄居町の鉢形城である。 今から8年前の冬、北風と木の葉の舞う日にどういう動機で訪れたかは忘れたが、この城を訪れた。 この日は確かに風が強く、とても散歩気分になれる日ではなかった。 自分も風に吹かれ寒いと思っていた記憶がある。 しかし、自分の持っていた鍵と合う鍵穴が中世城館にあったのは確かだった。 荒川沿いにそそり立つ断崖上にその城を見た日から何かが変わった。 それからというもの、中世城館を訪ね歩く日を(ちょっとペースが落ちているが)続けている。 更に方向性が遺構の乏しい館跡や砦跡などに移ると、情報の乏しさからあらゆる手掛かりを求めるようになっていった。 鉢形城と出会うまでには考えられなかった自分の変化である。 元々出歩く事が好きであった事に加えて、城館跡から見える景色が自分を惹かれさせたのだと思う。 それに加えて城館跡の聞き込みからふれあう地元の人々の暖かさ。 かってそれほど調べられていなかった事に対する、自分自身の好奇心の刺激。 何より、400年以上も残り続けている城館遺構を目の当たりにする奇跡が訪れる動機を作ったのだと思う。 この分だと以前ほどのペースでないにしても城館跡を訪れるのだろう。 自分でもこの先どれほど城館跡について調べられるか?楽しみだったりする。 [0回]PR