サービス城の憩いの場 今日は早朝より蓮田市を訪れた。 行ったはいいが、早朝過ぎて外が真っ暗で探訪ができず。 車の中で一息ついて、薄明るくなったところで探訪開始。 ●高虫氷川神社 どこかの資料で中世期の遺構というのを入手してきたのだが、出所を忘れてしまっていたという。 早朝の人気のない神社境内でちょっと歩くと・・・堀らしい怪しげな窪みが・・・ いかんな、本当に堀に見えて仕方ない。 しかも本殿より北に歩いたところには食い違いらしい設備まである。 これは他の方のご意見を聞かないとなんとも言えない所。 ●井沼館 菖蒲城主佐々木氏の家臣佐藤内蔵助の館跡と伝わる場所。 久伊豆神社付近は比較的その名残を残すが、それ以外のところは耕地および宅地によって破壊されている。 以前は元荒川を見下ろす要害であったはずだが、工場地帯がその間に出来てしまった為にそれを味わう事は叶わなかった。 次の場所へ移動するついでに以前訪れた歴史資料館の前を通る事に。 そしてその前を差し掛かったら・・・何時の間に資料館は更地に。 蓮田市の歴史資料館に何があったのか!? ●閏戸足利遺跡 知らない人が読むと「あしかが」になるが、ここの足利は「たり」と読む。(以前間違っていた) どうせ遺構はないだろうと数年前は調査を怠っていたが、改めてみると北西の隅のみ雑木林に埋もれながらも明確に遺構を残していた。 だが館跡を縦断するように新幹線が走り、その向こう側が私有地だらけという地形ゆえに調査を断念。 いい意味で意表を突かれる形となった。 ●閏戸堀の内 上記の足利遺跡の近距離にある為に、同族の館跡であったのではと思わせる。 数年前に訪れたときには堀跡を見たはずが・・・今回はまったく見つけられない。 喪失したのか?あるいは遺構と見間違えたか? あと閏戸吹上遺跡というのもあったが、遺構の場所が不明瞭だったために後日に持ち越し。 ●丸城 ストレートな地名「城」とつく。 西城沼公園の東側の小高い丘がその丸城であったようだ。 改めてその周辺を歩いてみたが、思ったより高かった。 しかも沼や低地に囲まれているまさに要害。 遺構も分からなかったが、岡の上を削平して住んだだけの館跡だったのだろう。 その後蓮田市役所の都市計画課にて小字調査をする。 蓮田市の小字は直接城館に関連する地名が少なかった。 そして図書館に立ち寄ってかれこれ数時間も資料を読みふけてしまった。 って事で後半へ ●黒浜堀の内 黒浜小学校の南にあり、小学校との間には谷津がある。 うーん、この雰囲気はいい。 名の通り堀はあるようだが、今回回った時には発見できなかった。 森の傍らには太田道灌の家臣の屋敷林である事を示す案内板もある。 ●宿下遺跡 ここは完全に住宅街に呑まれてアウト。 地形的に元荒川が構成した低地を望む地形が残っているだけであった。 ●桑原堀の内 ここは黒浜堀の内同様低地から望むといい感じに遠景が撮れる。 ただ、遺構自体は宅地化及び農地化の為見ることができなかった。 ●染谷堀の内 完全に低地になった所にありながら、宅地のある所だけ若干高い。 水田がまるで中世の武蔵野を思わせる荒涼とした風景を出していて良かった・・・かも。 ●江ヶ崎城 最後のメインディッシュに江ヶ崎城をチョイス。 主郭は団地になってしまったが、その周辺にはうっすらと遺構が残っていた。 個人的には完全破壊となっていないだけ救われているようにも。 後はさいたま市岩槻区の図書館にて資料を読みふけて終了。 蓮田市もあとは閏戸吹上遺跡と中野雅楽之助が隠棲したとされる雅楽谷を残すのみとなった。 にしても今日はずっと天気が曇りで寒かった。 [0回]PR