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多門氏館(埼玉県富士見市)

多門(おかど)氏館は中世期の館跡に徳川氏の旗本多門氏が住んだことから因む名前である。
以前は何故か木が生い茂ってるという理由で撤退していたのだが、やはり訪問していないのは気がかりだった。
そこで今回の訪問となった訳である。

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前は森だった多門氏館が、綺麗に伐採されて発掘調査されていた。
なんのめぐり合わせか?館跡は今新たなる真実を求めて掘り返されていたのである。

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堀はしっかりと従来の姿を取り戻しているようだったが、残念な事にブルーシートが被っているので中が伺い知る事ができなかった。
でもこれを見るだけで結構深い堀のようである。

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館跡内部もしっかり発掘されており、幾つかの柱穴が顔を覗かせている。
中世期の屋敷は基本的に掘立式であり、家の柱を建てるのに当然穴を掘っている。
この穴のお陰でその館跡にはどの位の規模の屋敷が建っていたか、垣間見る事ができる。

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他のサイトでは木が生い茂っている写真が多かったが、これを行った時には見事な見ごたえがあった。
本当は発掘調査をされている調査員の方に話を伺いたかったのだが、忙しそうに動いておいでだったので声をかけるのを控えた。
後日同地を再訪問された「そこに城があるから」の左馬助さんの話によれば、住宅開発による発掘で遺構は喪失してしまうとの事。
確かに中世期の館跡なら液状化現象の心配はほぼ無いが・・・できたら後世に残して欲しい遺構の一つでもあった。
この日は心残りが無いように、徹底して撮影してきた。
せめてこちらの堀は残して欲しいものだ。

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