大井城(長野県佐久市) 大井城所在地 雨はもう止む気配を見せない中、なんとか城館探訪を試みている。 次に訪れたのは大井氏の居城でまんま大井城。 大井城とは総称みたいなもので、南から「黒岩城」「王城」「石並城」の三からなる。 まとめて探訪してみた。 黒岩城は数年前まで南に伸びる尾根があったみたいだが、近年宅地造成によっておおよそ半分ぐらい喪失している。 写真はまさにその削り取られた場所で、いたって普通の住宅地になっている。 白山神社はその削られた部分を残っている。 台地が喪失する前にに行ってみたかった。 黒岩城と王城の間は県道が走っており、切通しの道が拡張されて今のようになっているようだ。 最初王城は公園になっているとの事で駐車場を期待していたが、残念ながら駐車場を見つける事が出来なかった。 (ので先ほどの黒岩城の付近に停めてきた) 王城公園はまんま公園になっており、中世城館跡を偲ぶものは解説板と石碑以外ちょっと見当たらない。 雨の降る公園は人が誰も居らず、雨音以外は静寂そのものであった。 王城公園の奥にはケヤキの古木がある。 これだけの樹齢であるからもしかすると大井城が現役であった頃も見ている・・・かも知れない。 でも発掘調査などでこの城が戦火にさらされ、炎上している事が判明しているので何とも。 石並(いせならび)城も王城と切り通しで区切られた城で、城の台地は現在も崩落が進んでいるようだ。 この地域お得意の地肌の出た絶壁が城の堅固さを視覚で訴えているかのよう。 崩落進行地区なので、当然ここに取り付いて登るのはほぼ不可能かと。 石並城の殆どが墓地になっている。 先ほどから書いている通り崩落進行地区なので墓地は大丈夫なんだろうかと要らぬ心配をしたりも。 墓地に入って王城方面(南)に少し進むと・・・なんとなく現役だった頃の曲輪の面影を見ることができた。 西側は岩村田の集落が密集している所にありながら、この雰囲気を残せたのも墓地のお陰か。 って事で総称大井城と呼ばれる三城を軽く回ってみたが、破壊は進んでいた。 でも墓地に関しては地表上は破壊されても台地が人の手で削られる事はなさそうだ。 雨も依然降り続けているので、今日の城館探訪はここで打ち切り。 昼寝をして帰る事にしたのだった。 [0回]PR