小前田氏館(埼玉県深谷市) 御前田氏とも書く、武蔵七党猪俣党に属する武士であり、元花園町の小前田を拠点としていた事からその姓となっている。 以前この小前田氏の館を探そうとしたが、区画整理などをされており途中で挫折した事があった。 今日は『花園の今昔』という有力資料を持ち合わせているので、それを元に訪ねる事にした。 小前田氏の館があった場所を遠くより見る。 区画整理というとその後建物が建ち並ぶ光景が目に浮かんでしまうが、今回は農地という事で喪失したのだろうか? 是非とも土塁のあった場所は見ておきたい。 今回捜索のポイントとしたのはこの水路。 『花園の今昔』に掲載されている図にもこの水路は書かれており、現在の地図と照らし合わせて場所を測定する。 ポイントはこの水路が角度を変える部分があり、そこを元に場所の判別をする。 結果、土塁のあった場所は現在一戸建ての民家になっている事が分かった。 こちらは写真を載せないが、しっかり土塁あった場所だけはマークしておいた。 県内に残されている城館遺構が改めて急速に失われつつあるのを実感するに至った。 いち早く遺構を発見し、失われる前にその目で見ておきたい所である。 [0回]PR