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●元井出館

同道館(同道遺跡とも)から少し西にあるのが元井出館。
しかし、その場所は・・・

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既に老人福祉施設が建ってしまっていて、当時の名残を残さない形となってしまっている。
「群馬町誌 通史編上 原始・古代・中世・近世(以後町誌)」に掲載されている航空写真ではまだ水田地帯になっていたのに。

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良く地図をみれば道の形状も北に湾曲していたのだが、現在では老人福祉施設に沿って直線になっている。
その影響もあってか、遺構の西から南を流れる井野川の橋は大型車が走れそうなほど立派になっている。
遺構の名残こそ無いが、この橋こそ遺構の傍らに架かっていた生き証人(世代が変わっているが)の様にも。

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川では水鳥(おそらくカモ)がイマイチな天気の中すいすいと泳いでいるので、ついでに撮影。
城館遺構の代わりに眺め、和ませてもらった。

町誌には館跡は南北40m、東西31mの規模だと記されているので、比較的コンパクトな館であったようだ。
主に出土品から十六世紀頃が主体とされており、江戸期には「シンデン(新田?)」の名が付いたように水田と化していたようである。

何気ない館跡ではあったが、町誌はこの辺りの遺構を少しだけ解説しているのでちょっと助かった。
にしても航空写真の嵯峨谷の存在が見えなかったのだが・・・ちょっと不安を抱えつつ次なる城館跡へ向かった。



続く

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