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新方氏館

●新方氏館(埼玉県越谷市)
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前々から「遺構は破壊されて無い」と言われていた新方氏館へ行ってみた。
やはり性分上、人から「破壊されて無くなった」と言われても自分の目でしっかり確かめないと納得できないからである。

さて、現地に着いてみたが一見確かに遺構が無いように見える。
でも微妙に畑(古風にいえば陸田)に微高地があり、それがなんとなく城館遺構の名残であったのを思わせる。

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その周辺には堀跡を思わせるような水路が。
ここは近くを流れる大落古利根川の水を水堀に引いたという事から、要害であった事を偲ばせる。

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今もかっての利根川より引いたと思われる水路がこっそりと残されていた。
明確な遺構は確かに喪失しているようだが、それを思わせる水路が残されているようなので少々安心。

この遺構についての歴史などについてはこちら

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山口氏館

●山口氏館(埼玉県秩父郡皆野町)
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本来なら良く知られている「設楽氏館」で書いた方が良いのであろうが、実際の設楽氏はここより南に住んでいたという情報もあるので、ここは山口氏館という書き方をする事にする。
何気にここは一度も訪れた事が無かったので、今回思い切り訪れる事にした。

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金沢地区の西光寺の東に金沢川を渡る橋がある。
この付近に車を停め登っていく事にした。
やや交通量が多く、ダンプもかなり通る道なのでぶつけられないか不安ではあるが・・・

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途中までオフロード車なら簡単に来れそうな道が続くが、あまりお勧めできない感じではある。
少なくとも今乗っている乗用車はオフロード仕様ではないので、乗ってこなくて正解であったようだ。

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ここにくる途中で道に迷ったりしてしまった。
案内などがないと里道で迷い易いようである。
なんとか遺構に近づいていくと、運良くご子孫の方にお目にかかる事ができた。
今回のこのタイトルにした山口氏の子孫の方である。
こちらが遺構を探している事を伝えると、色々とお教えくださった。
この場所は本来山口氏が居た場所であったが、世間では設楽氏が居た事になっている事。
それを正そうと皆野町と協議していたが、興味のない人ばかりなので途中で止めてしまった事。
などなどこちらの知らない情報ばかり提供してくださった。ありがとうございます。
・・・しかし、何故にここは設楽氏の館扱いになったのであろう??

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稜線まで行き南に下っていくと『秩父路の古城址(中田正光著)』で紹介されていた櫓台を見つけた。

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道端に停めてある特殊小型車(左端)と比べてみると大きさが・・・思ったより分かり辛い。
この後井戸跡を見つけに行こうと思ったが、上記の本を持ってきてなかったので止めた。

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そして気になるのはその眺望。
ピントの合わせ方が下手で手前の枝にピントが合ってしまっているが、奥の凹んだ辺りが杉ノ峠。
この杉ノ峠であった異変はここから東の天神山城へ伝える事ができると分かった。
改めて視界に何が見えるかを考えるのが山城探訪において必要かを思わされる。

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帰り道は至って簡単だった。
先ほどの特殊小型車の通った轍をそのまま追えば良いのであった。
道も舗装されて無いので、余程急斜面は無く往来できると判断したのである。

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途中で東側(写真の左側)に古道と思われる窪みが出たり、峠道と交錯したりとちょっと面白い道だった。
最悪、北を通る県道前橋長瀞線に出るだけだと思いつつ山道を楽しんでいく。

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その結果、意外な所に出てしまった。
皆野町町営バスの「諏訪平」バス停前に出たのである。
これは車を持っていない人にも(比較的)アクセスしやすい城になりそうだ。

後で調べてみたら石積みなどもあるらしいが、今回は見ず。
それより山道をプラプラと歩くのが面白かった。

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飯盛山

●飯盛山(埼玉県児玉郡神川町)
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普段から城館跡の情報を提供していただいている『城逢人』の史進氏より飯盛山が砦であるという情報をいただいたので、早速調査に赴いた。
上の写真の三角山がその砦と言われる飯盛山である。

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ただ、ここは一つ問題があって、現在完全にゴルフ場の敷地内になってしまっているのである。
旧神泉村役場にあった航空写真から見てもコースにすっぽり収まってしまっているのが分かる。

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でもこの威容を見るとどうしても行きたい。
旧村役場で聞いた所、このゴルフ場に入れるかゴルフ場に聞いてみないと分からないようだ。
少し考えた結果ダメで元々、単身ゴルフ場のフロント(?)に乗り込み聞いてみる事にした。

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・・・最初の難関が訪れた。
専用道路には既にプレーヤー以外の侵入を拒む看板が設置されていた。
もしかして結構無関係な人が来て、ゴルフ場に悪い印象があるのか?
ここはちゃんと「飯盛山に行きたい」旨を伝えて頼むしかない。
その代わり、断わられたら潔く撤収するようにしよう。

・・・フロントで頼んでみたら、何気にあっさりとOKが出た。
人数と車を何処に停めてあるかを聞かれただけだったりしたが、
ちょくちょく人が来るようになると身分証明書などの提示を求められるかも知れないな。
今回、あくまで部外者であるから速やかに飯盛山の調査を行う事にしよう。

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ゴルフ場内から見る飯盛山。
同じ条件の毛呂山町の竜ヶ谷城は登り口があったので油断していたが、ここは周囲を見渡しても明確な登り口はない。

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山の北東にペンションらしき建物が並んでおり、その途切れた辺りにかっての飯盛山登山口があったようだ。
だが、ここから降りてきた時に服に付く植物などうんざりする植物が覆いつくされていて、かなり参った。
ここを利用する場合はそれなりの藪装備が必要となるようだ。

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それ以外だとコースの脇を通過するぐらいしか道はない。
こちら(南側)は明確な登山道は無いが、多少藪漕ぎ慣れた人であれば簡単にたどり着けると思う。
今回は途中から巻き道が西側を通っていたので西から周って北側に取り付く形で山頂に着く事になった。

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おお!!これはいい腰曲輪。
情報を受けた時、ショボイ遺構しか想像していなかっただけに、かなりテンションが上がってくる。

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そして主郭へ到着。
道が無くなり訪れる人が居なくなった割には立派なお社が建っている。

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南側は土盛りされていて、少し高くなっている、恐らくは土塁があったのであろう。
その上には幾つかの石碑が建っており、信仰の山でもあった事を伺わせる。

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北側は木が無い為に、当時の眺望のよさがそのまま再現されている。
方向は神流川下流方面で、中央付近には金鑽神社のご神体である金鑽御嶽城がある。
それにしてもここからだと視野を遮るものが無いので、実によく見える。

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それでこちらは南側にある腰曲輪。
北側に比べるとやや小ぶりな感じだが、実によく残されている。
これより下に堀切があったかも知れないが、ゴルフ場建設の際土取りされてしまい永遠の謎になってしまった。

それで北側の腰曲輪よりかっての道で降りたのだが・・・先述した通り猛烈な藪に襲われ靴の中は種だらけにされてしまった。
良い遺構が見れたのはいいが、ゴルフ場の敷地内という事もあるので以後訪れないようにしよう。

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両谷城

●両谷城(埼玉県児玉郡神川町)
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林道を通り抜けてはるばる両谷城へ行こうと思って居たが、激しい藪に覆われていたので止めた。
ので再び両谷城の思い出を写真と共に語る事に。

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実はこの城は二回程行っているが、天気の良い日が無いのが不思議であったり。
林道のヘアピンカーブする場所(写真の場所)があり、その付近に車を停めて行くのが比高差が少なく楽な訪問であったりする。
実はここが最近行ったら猛烈な藪になっていたので萎えてしまったのであった。

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先の林道からは城へ少し下るように歩けるので楽チンであったりする。
しばらく尾根を歩くとゴツい堀切が二丁配置されている。

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もう一つの堀切も。
ただ、今から約8年前の写真なのでどの辺りであったか忘れてしまっていたりする。
やはり林道際の藪を押しのけてでも再訪しないといかんな。

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こちらは本曲輪。
雨の降っている中、傘をさしながら見て周ったのが懐かしい。
なお、八月下旬でこの写真のような感じなので、林道の藪を潜り抜ければ年中良い遺構を見る事ができるのかも知れない。

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本曲輪の北に岩場があり、その下が少し雨宿りできるスペースがあったりする。
ただ、北側だから冬場は風が吹いて寒いだろうな。
こういう岩場があったりすると、城がより堅固に見えるから素晴らしい。

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送電線がちょっと邪魔だが、奈良尾峠付近の林道から見た両谷城。
なお名称の「両谷」も要害→りょうがい→両谷と転訛したものだと思われる。
やはりちゃんと晴れた時に再度訪問せねばならないな。

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金沢山城

●金沢山城(埼玉県秩父郡皆野町)
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浦山城まで来たからにはこの金沢山城も遠景を撮っておかねばと近くを通る。

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林道にて風早峠へ赴く。
この付近に車を停めて歩くと結構近い。

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しばらく歩くと削平された場所に到着する。
地図でもみれば分かるが、旧神泉村の矢納集落が一望できる。
また西には両谷城も存在している。

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城の遺構ではないが、削平地より西側の尾根を少し下っていくと写真中央の尖った岩に到着できる。
これを間近で見ると・・・

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こんだけ大きい。
周りから簡単に通り抜けできるので防御面としては利用してなかったと思うが、この城のシンボルとも言えるいい岩だ。

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再び城の遠景を見る。
結構山深い所で視界も限られるかと思いきや、神流川の下流方面の眺望も効くのが分かる。
しかし、居住性という面では優れないので、やはり物見の砦であったと見たほうが良い様だ。

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