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笹の平砦

●笹の平砦(群馬県甘楽郡南牧村)
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さきの野野上砦でテンションが上がってしまったので、さらに奥に進軍。
次なるターゲットは武田信玄が南牧衆に築かせたという笹の平砦。
さて、結構比高差がありそうだが、どういくか?

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砦の東麓には作りかけ(?)の道があるので、そこを駐車場として車を停める。
この山の形状だと東の尾根から登らないと行けないと思われたのでここにした。

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畑の合間に道があり、これで尾根に取り付く。
ありがたい事に途中まではかすかな獣道があって、それを辿って木の伐採されている比高40mは登る事ができた。

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その木の伐採されている所から小沢城を眺める。
後の山より標高が低くて見づらいがここからでも見えるのが確認できた。

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しばらく登っていくと石祠のある平場に着く。
おそらくは木戸か何かだったのだろうか?
また直ぐ上にも平場がもう一つある。

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しばらく岩混じりの尾根道を通る事になるが、少しでも道を踏み外すと・・・。

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この岩壁から転がり落ちる。
まず命がないので、枯葉で滑らないように慎重に登っていく。

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しばらく登っていくと、ようやく本曲輪に到着。
ついでに櫓台と思われる高まりもある。

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崖っぷちに置かれたこの石祠なんて、地震が起きたら崖から転げ落ちそうな怖い所にあったりする。
でも昭和四年五月と彫られていたので、余程の大地震でない限り大丈夫なんだろう。

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平場は広い、狭い所を想像していただけに驚いた。
堀切は無いが南北は急崖で、唯一の通路とも思える東尾根は痩せ尾根と地形を生かした要害である。

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西側は自然地形にも思える。
自然地形なのもこちら側からの攻め手が考えられなかったという結論であろうか。

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笹の平砦から出た後、再び遠景を見る。
あんなところまで行ったのかと少々ビックリする。
北にある小沢城から信州方面を見るときこの尾根がどうしても邪魔になるので作られたのであろう。

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野野上砦

●野野上砦(群馬県甘楽郡南牧村)
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大塩沢地区の城館跡付近を回った後、通り過ぎた野野上砦の聞き込みに行く事にした。
事前に集めた情報によればこの山が野野上砦との事だが・・・
とりあえず地図を見て確認等をしていた。

・・・すると散歩中の方に声を掛けられた。
どうやら地元の方のようで、この辺りの山の登り口などを色々と聞いてみた。
広いところが葡萄畑になっていたが、今は放置されているという。
あらら、遺構は葡萄畑になっているのか?それでも確認してみたくなってきた。
「このまま登っていけるよ」という情報を信じ、いざ直登を敢行する。

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30mほど登ったところのピークだが、遺構らしきものはない。
どうやら砦はそのまたむこうの山のようだ。
そのまま尾根伝いに進んでいくと・・・

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猛烈に笹薮に包まれてしまった元葡萄畑へ。
かなり生い茂っているので進むのに30分程時間を要してしまった。
帰るのちょっとうんざりする。

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葡萄畑の猛烈な藪を抜けて、尾根伝いに登り始めた所で古井戸発見。
これも先ほどの人から聞き込みして知っていた。
こう見ると近代でも井戸を使っていたような構造に見えるのだが・・・実際はいかに?

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更に登って空が見える場所に来た。
周辺を見渡してみたが、この辺りではないようで、先が長い。

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おお、やっと堀切にめぐりあえた!
一旦上まで登って周辺の把握をする事に。

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ここは松が生えていて、周辺から見ても目印になりそうだが、削平されたような様子がない。
今度は図面に描かれている尾根を降りる、いよいよ砦の本体にご対面となる。

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わ!結構広い。
もっとショボイ遺構を想像していただけに、不意を突かれた気分だ。

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砦は本曲輪の周囲を腰曲輪が囲む構造で、尾根は強引に掘り切って遮断している。
いや、こんな豪快な遺構にめぐり合えるとは。感謝。

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何気に猫城にも散乱していた謎の薬品の容器も健在。
これってもしかして除草剤かなにかか?

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いや~、それにしても見事に削平されていて、大変美しい。
巧妙さに欠けるかも知れないが、こういう力に任せて削平されている地形も好きだったりする。

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先の方はグルッと回る腰曲輪と2段に作られた平場があって急落している。
いい遺構を見れてあの葡萄畑の猛烈な藪を越えてきた甲斐があったってもんだ。
ここで色々と写真を撮りまくってしまったのであった。

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先ほどの藪を通過するのはこりごりなので、別の道に活路を見出す事にした。
それでここに来る直前に見た尾根筋に来れた。
この辺りは大体が自然地形で、削平された地形は見受けられなかった。
となるとこの野野上砦とは南牧川沿いを監視する目的の砦だったのか?

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進路を北西に向けると堀切のある場所に着く。
でもこれは堀切というより峠道の切り通しの様にも思える地形。
!?
もしかして・・・この峠道を辿って行けば藪を通らず帰れる?

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道なりに北側に降りてきたら予想通り集落のある場所にたどり着いた。
この辺りまで車で上がって来れるので、この集落に来ると良いようだ。

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って事で無事南牧川沿いの道まで帰ってこれた。
記念に入口の場所を撮影しておく。
写真の看板には四ツ又山という山の登山道にもなっているようである。
ついでに野野上砦入口と書いた方がいいかも。

かくして無事降りて来る事ができた・・・それにしても腹が減った。

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大塩沢城

●大塩沢城(群馬県甘楽郡南牧村)
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小塩沢屋敷の反対側にあるのが大塩沢城。
人一人がやっと通れる位の狭い道があるという事だったが、よく分からないので車道をテクテク歩いてきた。
そういう意味からも小塩沢屋敷とは対を成していた城なのだろう。

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うーん、崩れている。
一応崩れている所も城跡のようなので、遺構の保存状態はいかに?

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どうやら城へはこの久保坂橋を使って行くのが正解のようである。
なお、この先は携帯会社の電波塔が立っているので目印になるだろう。
数年前までここまで山奥で携帯が使えるなんて想像もつかなかった。
車もここまでは乗り入れできるので、路面凍結を考慮しなければ比較的訪問し易いかも知れない。

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この辺りの地質が崩れ易い為か、石積みの場所が多い。
石積みファンの方々にとって嬉しいサービスがここにも。
今回は入口の確認だけなので、このまま退場する。

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オマケになるが写真中央付近の尾根に物見の平場があるという。
隣りの岩山を見ただけで気が萎えてきたりも。

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小塩沢屋敷

当サイトとリンクしている「城跡ほっつき歩き」の和平様が南牧村の城館跡に興味がおありのようなので、先に行って調べてみた。
まずは小塩沢屋敷から。

●小塩沢屋敷(群馬県甘楽郡南牧村)
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下仁田の町を過ぎた頃から山頂に雪がチラチラと。
一応南牧村の主要道なので融雪剤タップリの道をゆっくりと走行。
小沢地区より大塩沢川を遡り、大塩沢集落へ。
流石にここまで来ると道に雪が積もっている。

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畑の傍らに板碑のような石仏があるので、ちょい撮影。

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道路から屋敷跡の所在地を見上げてみた。
民家になっていたので、かなり入るのを躊躇ってしまうのだが・・・

なお、地元の方に聞き込みした所、ここは物見の城として使われていたという。

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五味氏屋敷

●五味氏屋敷(埼玉県入間市)
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江戸初期に旗本五味氏の屋敷があったと伝えられる場所である。
現在は東光寺付近が有力視されている。
先の西にある市川氏屋敷と似ており、ここも小高い丘の山腹にある。
その間を古道が加治丘陵を越えており、現在も車の従来が多い。

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鐘撞堂の南は低くなっている為、鳴らせばよく響きそうなイメージがある。
実はそのまま裏山を行こうかと思ったが、無関係者であるので周りこんで行く事に。

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住宅地を通って北側に。
奥には物見台らしき建造物があるが、これは配水場である。
実はこれより東はずっと下っており、東から南西までは低く遠くにある狭山丘陵も見える。

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丘の上は公園になっているおかげで、自由に立ち入る事ができるのがありがたい。
公園化の際に削平されたのかよく分からないが、結構広々している。

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五味氏の屋敷は田谷という所にありと資料にあったが、この谷がそれを彷彿させるような気がする。
それにしてもこのあたりがこれほど景色が良いとは知らなかった。
少々寒かったが、薄暗くなるまでボンヤリと景色を眺めて楽しんでいった。

って事で屋敷に直結する遺構は見つからなかった。

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