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八反田城(長野県佐久市)

八反田城所在地

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佐久市役所より東南東に1kmほどの方角に八反田城のあった場所がある。
小高い台地が志賀川に洗われて南側から見る遠景は実に堅固なイメージがでてくる。

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川向の瀬戸城山もそうだったが、この辺りの墓地は民家より高い所に置かれている事が多い。
八反田城の居館と伝わる場所もまた現在墓地となっており、城の遺構は見る影もないようだ。
それにしても単なる墓地なのだが、周囲の見通しが良いだけでなんとも絵になる。

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堀底道だったと思われる道。
新たに作られたとしたらここまで掘り下げて新設するとは思えないので、ここも恐らく城の遺構であったとも思えるが・・・

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八反田城の東側には八幡宮がある。
古木に囲まれて八月の強い日差しを遮ってくれて、実に涼しかった。
いい雰囲気を出している場所だと思う。

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八幡宮の裏側に来ると・・・城がマレットゴルフ場と化していた。
そういえば長野県はマレットゴルフが盛んな地域であったのを忘れていた。
一応コースの中になりながらも堀は健在であった。
(左側は土塁?)

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かなり浅くなっているがこれも堀の名残なのかも知れない。
たまたま訪れたのが夏休みの月曜日だったからか分からないが、人が一人も居なかった。

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空を見上げると入道雲が出ていた。
この光景、実に夏らしさがでていていいね。

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瀬戸城山(長野県佐久市)


瀬戸城山所在地

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ちっと山城が続いたので、気楽に尋ねる事ができる平野部に移行する事にした。
今回訪れたのは瀬戸地区の東部に位置する瀬戸城山。
民家の裏山がその地となっており比高差おおよそ10mぐらいで、気楽に訪れる事のできる場所である。

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民家に近い丘となれば、当然農地の侵略を受ける事になる。
西側の日当たりのよい場所はすっかり耕地になっていたようだ。
小高いので少しだけだが見晴らしは良い。

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城山の最高所はなんと墓地。
この辺りの風習なのかも知れないが、墓地は高所にある事が多い。
となるとこの辺りの城館探訪すれば必然的に墓地めぐりをする事になる。
しかも墓地造成によって小型土塁まで作ってあるのだが・・・これも何かのまじないなのか?

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城山の東部は里道が南北を繋いでおり、これが堀の名残だったのかなっと見ている。
かっての城跡にご先祖様の墓地を造成するこの地域の方々は、それだけ祖先を大事にしているという事の表れにもなっている。

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城山の木陰から周囲を見渡す。
ちょっとだけ高い地形なので二階建ての家が並んでいれば結構遠くまで見渡せる。

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城山の北側もグルッと回ってみたが、遺構に直結するような物はない。
道の脇を農業用水が勢いよく流れていて、その水音が夏の暑さを和らげてくれているかのようだった。

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内堀城(長野県佐久市)


内堀城所在地

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内山城の西に内堀城という砦があるという。
周辺の内山城や平賀城に比べて標高が低く、丘城と呼ぶのが相応しい地形である。
五本松城撤収戦より少しの休憩をして、気持ちを改めこの城を訪ねるべくやってきた。
・・・のはいいが、周囲は物凄い藪になっていて道が見当たらない。
こういう所って比較的神社なんかが山頂に置かれていて結構訪れ易い所があったりするのだが・・・
この城にはそんな甘えは通用しないようだ。

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藪漕ぎする気にもならなかったので、次の城に行く事にした。
もしかしたら国道に面した岩山からいけるかも知れないが・・・


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五本松城(長野県佐久市)


五本松城所在地


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内山城の北側にある城で、内山城程ではないがある程度堀切などの遺構が残っているという。
それを見るべく内山古城経由で稜線を伝って歩いて行こうと思っていた。

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こちらは内山城から見た五本松城。
内山城とほぼ同じ高さの山で、比較的近距離である。
それで背後の守りをさせるべく取り込んだ城なのだろう。

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内山古城までは歩き易かった道が、急に牙をむき始めた。
なんと稜線の木々が横倒しになって道を塞いでいるのである。
藪漕ぎならまだ少しはいけるが、倒木は結構骨が折れるものだと思い知る。
それゆえに城郭の伐採した木や枝を掘に配置する逆茂木という防御技術があるが、それを生で体感しているよう。
足止め食らっている上に弓矢で攻撃されたら、攻め手はひとたまりも無い。

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少しばかり進んだ所で木の枝に乗せていた足が滑り、「ビリ!!」っとズボンが裂けてしまった。
この時点でかなり士気が低下し、撤退モードに入り始めた。
北側の麓では採石場があり、そこで採石する重機の音が響き渡ってくる。
以前群馬県天引城で登り口を間違えて似たような事になり、挙句頭上から重機の音が響いてきたのを思い出す。
ケースは違うがこれを思い出して、撤退する事にした。
もしこの時点で五本松城に堀切などの設備があると知っていたら、進んでいたかも知れない。
(その時はよく資料を読んでなかったので、遺構が皆無だと思っていた)


足を取られ、過去の城館探訪を思い出させてくれた五本松城。
もし再訪の機会があれば麓から行く事にしたい。
しかし、倒木さえなくなれば内山城・内山古城とセットで探訪した方が楽々見れる。

かくしてこれまで来たルートを辿り、転げ落ちるように車に戻って持参していた水を飲んだ。
山城をあともう一城行く予定だったが、この撤収により行く気がかなり萎えてしまった。
まだ午前中なのだが・・・

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内山古城(長野県佐久市)

内山古城所在地

内山城に来たからには内山古城にも行っておかねばと思って行ってみた。
『佐久市志 歴史編(ニ) 中世(以後市志と呼ぶ)』によれば、この内山古城本体より「沖の入」と呼ばれる沢に石積があるらしい。
うーん、流石にそれをくまなく探していたら、今回の探訪における体力と時間が激しく消耗するのでパス。
ひとまず古城本体に行く事にする。

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内山城から内山古城への道は比較的楽な道があり、内山城探訪のついでに立ち寄るのに丁度いい感じである。
多少のアップダウンはあるが、特に気にしない程度なので助かる。

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市志に掲載されている地図の場所に行くと・・・確かに平場って言えば平場に見えるが・・・
削平のされ方も甘く、南北朝期における山城を彷彿させる作りである。
つまり長期戦ではなく敵が消え去るまで籠もるという、まさに「詰めの城」と言える。

さて、ここまで来たのだから、このまま稜線上に所在する五本松城も訪れる事にした。
かくして地図をよく見直し、五本松城の方角へ歩いていった・・・。

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